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そのような客観性はめったにないと Egan は指摘し、政治から医療まで全てにおいて、人というもの
は自分のバイアスという主観的なレンズを通して情報を眺めるものだ、と付け加えた。
「だからこそ、(医療調査で)二重盲検試験をするんだけれど」と Egan は言った。
「私が思うに、ハウスは―とりあえず、彼のような巨大なエゴをと持つ人間としては―驚くほど、
自説や考えに固執しようとしない。ある面、そういう意味では彼は無私であるのかもしれない。
彼は何が真実かを見極め、もし自分の考えがそれに一致しない場合、自らの信じていることを
投げ捨てる。彼にとってそれは大した事じゃないからよ」
これこそが、あの、非常に人を惹きつける人物 ハウスの最も感動的な側面かもしれない、また、
彼が部下たちに根本的に教えようとしていることはこれではないか、という私の意見に、二人の作家
Egan と Foster は同意してくれた。
火曜日のエピソード「Birthmarks」は緊張に溢れ、ジェットコースターのようにめまぐるしく感情が
動かされることになった。ハウスの父、海軍の大佐の John House は死に、当然ながらハウスは
葬儀への参列を拒む。
S2 の「Daddy's Boy」以来、我々はハウスと彼の父親の関係がピリピリと緊張していたことを
知っている。S3 「One Day One Room」では父親に虐待されたとハウスが明かし、彼の感情への
理解が更に深まることになった。
だが、「Birthmarks」で掲げられる質問は、「ハウスの父、海軍大佐 John House が死んだら、
どうなるだろうか?」である。
ハウスはそれとどう向き合うのだろう?・・・向き合うとしたならば、だが。
「本当に興味深いと思ったんだ」
このエピソードのアイディアを思いついた Foster が説明した。
「父の死にハウスがどう反応するか。以前のエピソードで、ハウスと父親の折り合いが悪かったということはわかっている。困難な関係に向き合うのを強いられること、それがハウス個人にとって意味すること、または、意味しないことを考えるのは面白いだろうと僕は思ったんだ」
他のストーリーのアイディアと同様に、このアイディアも番組の多くの脚本家たちによって揉まれ
「ハウスの父親の死は、かなり長い間暖められていたんだ」
と Foster は言った。
「だがハウスの父の死は、ハウスとウィルソンの和解を先に進めるための理想的な機会を提示して
いた。だから、時は熟したように思えた」
アンバーの死によって先シーズンで仲違いしたハウスとウィルソンについて、Foster は続けた。
「ハウスとウィルソンを和解させる方法を我々は見つけ出そうとしていた。
それで、これが十分大きなイベントのように思えたんだ。ウィルソンを―少なくともこの瞬間、
ハウスの人生に戻すのにね」
二人の和解はハッピーエンド(または HOUSE MD でありうる限りのハッピーエンド)であり、
Foster 曰く 「典型的な、ほろ苦がいエンディング」だ。
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自然な形でウィルソン先生を戻らせる流れに持っていくのはなかなか難しそうですね。
どっちか片方が重病になるとか?・・・陳腐な案しか浮かびません(笑)。
ところで皆様もインフルにはお気をつけくださいませ~。
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